■SB-8 スイッチ・ボックス


下側がSB-8で,上側はLSC-1
 よく見るとフロント・パネルの“DDL”と“HAZ”の文字が左上がりに曲がっています.会社帰りの夜に疲れた状態で作業したためインスタント・レタリングを貼り損ないました(u.u) でも,疲れていたのでやりなおす気力もなく,そのままクリア・ラッカーを吹いて固めてしまいました(^^; いわれなければ気づかないでしょ…?

●概要
 ALS-2への移行にともない右ハンドルに増設したスイッチ・ボックスです.下記の機能を内蔵しています.

(1)ディジタル電圧計
 フルスケール19.99V表示のディジタル電圧計です.ヒューズ経由の電圧ではなく,バッテリの端子電圧をリモート・センシングして表示しています.最初はヒューズ経由の電圧を測っていましたが,数百mVの電圧降下があって,しかも電装系の消費電流に応じて電圧降下量がかなり変化するので,何を測っているのか意味不明でした.
 バッテリ端子電圧を直接測るため,電源OFF時にもディジタル電圧計の内蔵A-Dコンバータの入力抵抗(100kΩ)を通じて,わずかながら暗電流が流れます.これを嫌ってCU-1内部にボルテージ・センダー・リレーを設けました.このリレーは耐候性を考慮して手持ちのリード・リレー(接点がガラス管封止のリレー)を使いましたが,バッテリ端子電圧が9Vを切ると接点がOFFしてしまうので,9V未満の電圧は測定できません.
 A-DコンバータはTelcom Semiconductor社(旧Teledyne Semiconductor,現在はPICマイコンでおなじみのMicorchip Technology, Inc.の傘下)のTSC14433です.ワンチップ・マイコンで製作するつもりでしたが,偶然こいつを使ったモジュールを入手できたので使いました.TSC14433は,ポピュラーなICL7136(Intersil社)などと同じ機能のICですが,パッケージが300mil幅のDIPで,出力がダイナミック駆動なのでピン数が28ピンと少ないため小型化に適しています.

(2)フィールド・コイル・モニタ
 フィールド・コイルの通電・非通電を表示します.赤で通電,緑で非通電です.CB750Fの純正レギュレート・レクチファイヤは,(電気タコ用のパルス信号?を出力するので),たとえ電圧が十分高まってもフィールド・コイルには,デューティが数%の電圧が加わります.

(3)充放電電流モニタ
 充電電流が流れているか,放電電流が流れているかを表示します.赤で放電,緑で充電です.まだ,回路が完成していないので,機能していません.

(4)ETCステータス・モニタ
 自動料金収受装置の状態表示です.赤でエラー,緑でOKです.

(5)汎用モニタ
 用途は未定ですが,赤と緑のLED表示がさらにもう1組あります.空燃比センサの出力表示に使えると思います.

(6)HAZスイッチ
 ハザード・ランプ・スイッチです.スイッチONで,ハザードランプが点灯してから,点滅し始めます.

 
ハザード・ランプ点滅の動画(左:インスツルメンツ・パネルから,右:正面から

(7)DDLスイッチ
 デイタイム・ドライビング・ライトのスイッチです.昼間走行時にヘッドライトだけを点灯します.テール・ランプ,メーター照明などは点灯しません.


SB-8のフィールド・コイル表示モニタLEDが点滅するようすの動画(約3.8Mバイト)
(設定電圧14.5Vでエンジンをアイドルから3000rpm付近まで回している)


SB-8のフィールド・コイル表示モニタLEDが点滅するようすの動画(約3.8Mバイト)
(設定電圧15.0Vでエンジンをアイドルから3000rpm付近まで回している)

●回路図
 準備中です.



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