CB750Fの掲示板III
 バイクに関することを中心に、それ以外の話題も含めて、何でも書き込みOKの掲示板です。
 初めての方もネチケットを守って、お気軽にご参加下さい(^^)/
209 / 213 ツリー ←次へ | 前へ→

純正レギュレターとMFバッテリーの相性 埼玉の不良中年 06/12/9(土) 10:29
Re:純正レギュレターとMFバッテリーの相性 marry 06/12/9(土) 12:31
Re:純正レギュレターとMFバッテリーの相性 埼玉の不良中年 06/12/9(土) 14:36
Re:純正レギュレターとMFバッテリーの相性 marry 06/12/10(日) 11:43

純正レギュレターとMFバッテリーの相性
 埼玉の不良中年 WEB  - 06/12/9(土) 10:29 -

引用なし
パスワード
   こちらに改めて質問させて頂きます。
開放型バッテリーのレギュレターでMFバッテリーを使用するのは、充電特性の違いからあまり良くないと耳にします。
(そのままMF化して問題なく走っている人が殆どのようですけど)
そろそろレギュレターの寿命も怪しいので早めに対策をと思っているのですが、MFとの相性は本当のところ如何なんでしょうか?

Re:純正レギュレターとMFバッテリーの相性
 marry  - 06/12/9(土) 12:31 -

引用なし
パスワード
   ▼埼玉の不良中年さん:
>そろそろレギュレターの寿命も怪しいので早めに対策をと思っているのですが、MFとの相性は本当のところ如何なんでしょうか?
 結論から申し上げると、CB-Fの純正レギュレータとオートバイ用MFバッテリーの組み合わせに、なんら問題はございません。

>開放型バッテリーのレギュレターでMFバッテリーを使用するのは、充電特性の違いからあまり良くないと耳にします。
 開放型バッテリーの時代には、まだ機械式レギュレータ(チリル式レギュレータ)が使われていました。たとえば川崎マッハ500とか、ホンダCB550Fourが、機械式だったようです。
 チリル式だと動作原理上、電圧管理がおおざっぱで、走行中には15Vを越えるような過電圧がかかってしまいます。そんな過酷な条件では、開放型では満充電を超えると電解液の電気分解が始まり、水素ガスが発生し、電解液が減少します。水素ガスは大気中に開放されるので、電解液が減少するだけで済みます。その代わり、こまめな電解液の点検が欠かせません。
 一方、MF型(メインテナンス・フリー型)は制御弁式といわれるバッテリーです。これは、過充電になってガスが発生しそうでも(ある程度までは)電極において還元し、ガスの発生を抑えます。しかし、限度を越えて過充電し続けると、水素ガスが発生し始め、ガス圧が高まると制御弁が開いてガスを開放します。このため(ゲル状になっている)電解液が減少します。 

 このためMF型と古い(チリル式)レギュレータは相性が悪いといわれてきた
のだと思います。

 しかし、CB-Fのレギュレータはトランジスタ式であり、バッテリー端子電圧が
14.5V付近になるようフィールド・コイルへの通電をON/OFFします。この14.5Vの電圧精度は±0.1Vぐらいはバラつきや温度変化による変動があると思われますが、十分な電圧精度が得られていると思います。仕向け地などに応じて、わずかに変えてあるかもしれません。

 さて、MF型も開放型もエンジン始動用(サイクル・ユーズといいます)の場合のメーカー推奨充電電圧は14.5V付近(14.4〜15.0Vぐらい)です。この値は
バッテリーの側面に表示してあったりします。
http://www.soaring.co.jp/rwstuff/060626.htm

 無停電電源(UPS)などの用途(スタンバイ・ユーズ)では、この推奨充電電圧が13.5V付近と低めです。UPSでは、常時充電状態であり常に過充電気味なので、ガスの発生を抑え、電極で還元できる範囲内にとどめるためでしょう。

>こちらに改めて質問させて頂きます。
>(そのままMF化して問題なく走っている人が殆どのようですけど)
 というわけで、CB-FのレギュレータならMF型バッテリに使っても問題はございません。ただし、MF型でもUPS用などは振動や大電流放電に配慮していないと思われるので、バイク用に転用するのは不安が残ります。

Re:純正レギュレターとMFバッテリーの相性
 埼玉の不良中年 WEB  - 06/12/9(土) 14:36 -

引用なし
パスワード
   こちらこそ大変詳しい解説ありがとうございます。
MF化を考えていた上に、今夏の発電系の故障からレギュレーターのパンクを心配していました。
現行モデルのレギュレターの互換性を調べて流用しようと思っていたのですが、CB純正でも大丈夫そうで選択肢が増えました。
CB純正のレギュレターが1万数千円と決して安くはない価格で手に入りますが、設計の古さが気になっておりました。
marryさんオリジナルの回路も気になっていたので、参考にさせて頂きます。
(う〜ん、もう20数年も基板なんて弄っていないので、果たして出来上がるのか?)

Re:純正レギュレターとMFバッテリーの相性
 marry  - 06/12/10(日) 11:43 -

引用なし
パスワード
   ▼埼玉の不良中年さん:
>こちらこそ大変詳しい解説ありがとうございます。
 どういたしまして。MFは電解液の管理から開放されますし、売れ筋のためか
価格も14LA2より安めです。カルシウム電極なので、たぶん自己放電も14LA2より
少ないんじゃないかと期待しています(^^)

>CB純正のレギュレターが1万数千円と決して安くはない価格で手に入りますが、設計の古さが気になっておりました。
 純正レギュレータ・レクチファイヤは設計が古いものの、下記の問題を除けば、機能的には十分だと思っています。

(a)レクチファイヤの電圧降下が2V近く(最大出力16A時)ある
 このためレギュレータは発熱し、熱的ストレスを受ける。しかも、せっかくの
発電出力電圧を2Vも無駄にしている。

(b)レギュレータ部のON電圧が2V近くある
 出力段がダーリントン接続なので生じている問題ですが、これも2V×3Aで
約6Wのロスと発熱につながっています。


>marryさんオリジナルの回路も気になっていたので、参考にさせて頂きます。
>(う〜ん、もう20数年も基板なんて弄っていないので、果たして出来上がるのか?)
 ありがとうございます。もし自作されるようなら、取り付け前に、ショートしていないかと、ちゃんと動作するかを十分確認なさることをオススメします。

 私は、ほぼ組み立てが終わって、取り付ける直前にショートしていないかを
テスターで再チェックしたら、なんとレクチファイヤの出力の+側とケース(グラウンド)がショートしていることに気づいて唖然としました。細心の注意を払って製作したはずなのに…(--)
 このまま取り付けると、メインヒューズの30Aが溶断したはずですが、おそらく苦労して作った自作レギュレート・レクチファイヤもなんらかのダメージを受けていたはずです。
 「???!」と頭をひねりながら原因を探ったら、ヒートシンクに開けた整流用パワー・ショットキー・バリア・ダイオード用の穴のバリ取りがおろそかだったために、バリが絶縁用のマイカ・シートを突き破ってダイオードのカソード・フィンと接触していました!取り付け前に気づいたので、あやうくセーフ。(^^;

209 / 213 ツリー ←次へ | 前へ→
ページ:  ┃  記事番号:
37,422
(SS)C-BOARD v3.8 is Free