CB750Fの掲示板III
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雑感オシロスコープ marry 09/5/25(月) 1:45
Re:雑感オシロスコープ ようさん 09/5/25(月) 10:04
トリオのオシロスコープ marry 09/5/26(火) 1:05 [添付][添付][添付]
Re:トリオのオシロスコープ ようさん 09/5/26(火) 10:16
岩通のオシロスコープ marry 09/5/30(土) 14:58

雑感オシロスコープ
 marry  - 09/5/25(月) 1:45 -

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    最初に手に入れたオシロスコープは高校生の頃に
買ったもので、真空管式の中古でリーダー電子ものでした。
 型名は記憶にありません。外装は灰青色、5インチ
CRTだったと思います。時代的にはトリオのCO-75あたり
と同世代だと思います。当時のトリオ現行品は、
たぶんCS-1570系の後継であるCS-1820系だと思われますから、
当時において15〜20年落ちのポンコツです。
 遅延掃引どころか、トリガ掃引すら付いていない、
単現象、5MHzのものでした。
 雑誌の広告を見て通販で購入し「チッキ」(死語)で送って
もらったのでした。
 今のように宅配便がなかった当時、国鉄貨物が「駅留め」と
称して個人向け荷物の運送を担っていました。

 トリガ掃引がないので、波形を静止して観測するには、
手動で掃引周波数つまみを操作しなければなりません。
 掃引用ののこぎり波はサイラトロン管(TY-66G-MT)で
生成していたと思います。周波数を可変すると、十数kHzの
あたりでキリキリキューンと小さな振動音が聞こえるものでした。
 連続波ならこの方法でどうにか表示できますが、
単発波形などは無理でした。
 当時中古で3,000円でした。今の貨幣価値にすると、
1万円ぐらいかなぁ…。機能の割に高く付きました。
ほとんど使わないまま死蔵する羽目に…。

Re:雑感オシロスコープ
 ようさん  - 09/5/25(月) 10:04 -

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   ▼marryさん:

こりゃまた、ずいぶんと昔の話ですね。(^^
CS-1570が市販されていた頃は..私は中学かな。(多分)

某オクを見ていると、古〜い骨董品オシロがでてます。
私的にはオシロは「縦型で丸いブラウン管」という先入観があります。
ちょうどレーダーみたいな感じとでも言おうか..。
それにしても、オシロというのは意外と丈夫なんですね。
あれだけ複雑な物の割には精度はともかく意外と動ける。
アンプなどは同じ年代だと全滅に近いですから。(-_-;

トリオのオシロスコープ
 marry  - 09/5/26(火) 1:05 -

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[添付]〜添付ファイル〜
・名前 : CO50.jpg
・サイズ : 42.6KB

[添付]〜添付ファイル〜
・名前 : CS-1570.jpg
・サイズ : 24.7KB

[添付]〜添付ファイル〜
・名前 : CS-1820.jpg
・サイズ : 40.9KB
    最初に購入した中古オシロスコープで失敗した少年は、
二度と失敗するまいと雑誌広告などを読みふけって
研究したのでした。だから少し思い入れがあります(^^;

第1世代:1950年代後半〜1960年代
 丸形ブラウン管+丸形ベゼル。
 CO-75、CO-50、CO-3Kなど。
http://www2.plala.or.jp/Artificial/co-3k/sample/co75.html
http://www2.plala.or.jp/Artificial/co-3k/index.html

 COはCathode-ray Oscilloscopeの略でしょう。
 遅延掃引もトリガ掃引もない、オール真空管式。
 CO-3Kはベストセラーだったと思われます。当時キットもあったようです。
 CO-3Kは、使用ブラウン管が3K-P1だったからかな?

第2世代:1960年代〜1970年代中期
 丸形ブラウン管+角形ベゼル。角形ベゼルの四隅にブラウン管の縁が
見えます。管面の目盛り(レチクル)も四隅は省略されてます。
 CS-1560、CS-1570など。
 トリガ掃引は付いたけど、遅延掃引がない時代。
 つまみに緑と青のアクセントがあって、管面のブルーと
あいまってデザインされているように思います。
 CSはCathode ray oscilloscope with Synchronous triggerの意味かな?

第3世代:1970年代中期〜1980年代初頭
 角形ブラウン管+角形ベゼル。四隅までブラウン管の管面になったので、
レチクルも四隅まで入っている。
 CS-1820、CS-1840など。つまみが赤のワンポイントになって、ひきしまった
感じがします。でも、意地悪に見れば王者テクトロの真似かな…。
 遅延掃引が付きました。でも、王者テクトロのようにメカニカル・ダイヤルと
マルチターン・ポットを使った連続可変ではなく、
ロータリースイッチと可変抵抗を組み合わせた操作でした。
 王者テクトロは軽自動車が数台買える価格に対し、庶民派トリオは
廉価な代わりに、普通の部品で実現していたわけですね。

第4世代:1980年代中期〜1990年代
 1984年からはKenwood時代になります。角形ブラウン管+角形ベゼル。
 CS-1822あたりから後段加速で明るいブラウン管と内面目盛りになります。
内面目盛りなのでスケール・イルミは白熱球とあいまって
美しいレチクルが表示されます。ポラロイド667などで管面を撮影するとき
スケール・イルミの威力が発揮されます。でも、これも意地悪に言えば
1970年代のテクトロの真似ですね。
 CS-5000系はアナログオシロだけどベクトル文字でデジタルリードアウト。
 遅ればせながらテクトロの2400系対抗ですね。
 CS-4000系はリードアウトなしだけど後段加速付きで明るい。

第5世代:1990年代以降
 2002年から日本毛織の傘下へ。2006年からテクシオ。角形ブラウン管+角形ベゼル。
 DCS-7000系は静電偏向ブラウン管のままで、デジタル・ストレージ化を実現。
 1980年代初頭に発売されたテクトロ468のようなものですね。
 なんで日本毛織なのかと思って調べたら、日本毛織の母体は旧川西機械で、
すなわち日本で初めてトランジスタを国産化した神戸工業(現富士通テン)なのでした。

添付画像
【CO50.jpg : 42.6KB】

添付画像
【CS-1570.jpg : 24.7KB】

添付画像
【CS-1820.jpg : 40.9KB】

Re:トリオのオシロスコープ
 ようさん  - 09/5/26(火) 10:16 -

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   ▼marryさん:

オシロもいろいろと変革されてきたんですね。(^^
私などが使う分には初期の物の基本機能で十分なようです。
なんたって作ってる物が「球」なので、考えてみれば70年台のもので大丈夫。
昨日も岩通を使ったんですけど..CS-1570のように簡単に描画までいきませんでした。
ボタンの押し忘れとか間違いで、切換えも面倒で..やってる事が大した事では無い割りに面倒でした。(-_-;
結局は適材適所で、ホビーユースには簡単単純な20MHZていどの2現象が一番良さそうです。
真空管本で「2現象20MHz」が見本で使われている理由ってここら辺かも。
やっぱり..能力無いけど使いやすいCS-1570を地味に直そうかな。(^^;

岩通のオシロスコープ
 marry  - 09/5/30(土) 14:58 -

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   世界中のオシロメーカーのうち、ブラウン管も内製していたのは、米国Tektronix社と日本の岩崎通信機の2社でした。
 1990年代後半にTektoronix社がアナログオシロ市場から撤退し、今では岩通計測1社となってしまいました。岩通計測は岩崎通信機の計測器事業部が分社して誕生した会社です。
 かつてのオシロスコープは、アナログ技術の粋を集めたものでした。高速信号を管面に精細に表示するには、高性能な信号増幅回路、同期回路、掃引回路、偏向回路が必要ですが、最終的にはブラウン管が性能を決定していましたから、高性能ブラウン管を入手できるか否かが勝負を決していました。

 現在、超高性能アナログ・オシロスコープを製造している世界で唯一の会社となった岩通計測を代表する製品がTS81000シリーズです。
http://www.iti.iwatsu.co.jp/ja/products/ss/ts81000/16_01.html

 アナログ・オシロスコープですが、画面表示はカラー液晶(SVGA、800x600)です。本当にアナログなのか?と疑問に思われるかもしれません。
 81000シリーズは岩通独自のスキャン・コンバータ管を搭載しています。これは静電偏向型ブラウン管の蛍光面の代わりにCCD撮像素子を内蔵したブラウン管です。
 静電偏向型ブラウン管は偏光板に加える電圧によって電子線を偏向します。高速、高周波の信号を波形として描くには、猛烈に高速な水平偏向と、猛烈に高速な垂直偏向が求められます。そして、高速になればなるほど、偏向量は減り、蛍光面の表示は小さくなります。このため1970年代の高性能オシロスコープは奥行きの長いブラウン管を使って偏向量不足を補っていたため、必然的に高速・広帯域オシロスコープほど奥行きが長かったものです。
 スキャン・コンバータ管だと、管内での偏向量はわずかですが、CCD撮像素子も小さいため、撮像素子の分解能さえ十分にあれば、表示デバイスに波形を大きく描くことが可能になります。
 こうして帯域1GHzのアナログ・オシロスコープを実現しています。
 そういうわけでアナログオシロの最高峰は、岩通なのです。日本を代表するオシロスコープ・メーカーだと思います。

 ところで、岩通のオシロスコープはSS-xxxxという型名です。これはSynchro Scopeの頭文字をとったもので、「シンクロスコープ」はトリガ掃引式オシロスコープの代名詞でした。

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