|
キャリパーの溝に形成される固形物の正体は不明なのですが,
おそらくはブレーキオイルが高温になったせいで単なる経年以上に
析出しているのではないかと考えています.
そして最初の原因はブレーキOHを永年怠ったことにあると
考えています.そもそもキャリパーのシールが入っている溝は,
過熱したパッドの熱がピストンへ伝わり,シールを経由して
キャリパーへ伝わる経路にあります.
おそらくは下記のような機序で固形物が析出しているのでは
ないかな…?
ブレーキOHを怠る
↓
経年でシールが劣化し,ピストンの戻りが悪化
↓
ブレーキが引きずるようになる
↓
パッド発熱,ピストン発熱,キャリパー発熱,ブレーキオイルが過熱し変質
↓
ブレーキオイルの成分とキャリパーのアルミが反応して固形物が溝に析出
↓
シールが固形物によってさらに押されて,引きずりが悪化
といった悪循環のなれの果てが,私のバイクのフロント・ブレーキ・キャリパーの現状かもしれません.(^^;
行きつけのバイク屋さんにOHをお願いしても,バイク屋さんでは
純正サービスマニュアルに書いてあるとおりの作業しかしてくれません.
永年のメインテナンス不良で引きずりを起こしているキャリパーの面倒など
みてくれません.
バイク屋さんとしてはキャリパーごと新品交換できるなら,そうしたほうが
楽でしょう.でも齢30年以上を経たバイクの純正部品はもはや入手できません.
手間のかかるバイクのメインテナンス,否レストアに関わっても儲けにならないと考えるのは当然でしょう.
となれば,レストアを得意とするお店にバイクを預けて,お金を払って
直してもらうか,オーナー自らが作業するしかないでしょうね.
|
|