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最初に購入した中古オシロスコープで失敗した少年は、
二度と失敗するまいと雑誌広告などを読みふけって
研究したのでした。だから少し思い入れがあります(^^;
第1世代:1950年代後半〜1960年代
丸形ブラウン管+丸形ベゼル。
CO-75、CO-50、CO-3Kなど。
http://www2.plala.or.jp/Artificial/co-3k/sample/co75.html
http://www2.plala.or.jp/Artificial/co-3k/index.html
COはCathode-ray Oscilloscopeの略でしょう。
遅延掃引もトリガ掃引もない、オール真空管式。
CO-3Kはベストセラーだったと思われます。当時キットもあったようです。
CO-3Kは、使用ブラウン管が3K-P1だったからかな?
第2世代:1960年代〜1970年代中期
丸形ブラウン管+角形ベゼル。角形ベゼルの四隅にブラウン管の縁が
見えます。管面の目盛り(レチクル)も四隅は省略されてます。
CS-1560、CS-1570など。
トリガ掃引は付いたけど、遅延掃引がない時代。
つまみに緑と青のアクセントがあって、管面のブルーと
あいまってデザインされているように思います。
CSはCathode ray oscilloscope with Synchronous triggerの意味かな?
第3世代:1970年代中期〜1980年代初頭
角形ブラウン管+角形ベゼル。四隅までブラウン管の管面になったので、
レチクルも四隅まで入っている。
CS-1820、CS-1840など。つまみが赤のワンポイントになって、ひきしまった
感じがします。でも、意地悪に見れば王者テクトロの真似かな…。
遅延掃引が付きました。でも、王者テクトロのようにメカニカル・ダイヤルと
マルチターン・ポットを使った連続可変ではなく、
ロータリースイッチと可変抵抗を組み合わせた操作でした。
王者テクトロは軽自動車が数台買える価格に対し、庶民派トリオは
廉価な代わりに、普通の部品で実現していたわけですね。
第4世代:1980年代中期〜1990年代
1984年からはKenwood時代になります。角形ブラウン管+角形ベゼル。
CS-1822あたりから後段加速で明るいブラウン管と内面目盛りになります。
内面目盛りなのでスケール・イルミは白熱球とあいまって
美しいレチクルが表示されます。ポラロイド667などで管面を撮影するとき
スケール・イルミの威力が発揮されます。でも、これも意地悪に言えば
1970年代のテクトロの真似ですね。
CS-5000系はアナログオシロだけどベクトル文字でデジタルリードアウト。
遅ればせながらテクトロの2400系対抗ですね。
CS-4000系はリードアウトなしだけど後段加速付きで明るい。
第5世代:1990年代以降
2002年から日本毛織の傘下へ。2006年からテクシオ。角形ブラウン管+角形ベゼル。
DCS-7000系は静電偏向ブラウン管のままで、デジタル・ストレージ化を実現。
1980年代初頭に発売されたテクトロ468のようなものですね。
なんで日本毛織なのかと思って調べたら、日本毛織の母体は旧川西機械で、
すなわち日本で初めてトランジスタを国産化した神戸工業(現富士通テン)なのでした。

【CO50.jpg : 42.6KB】

【CS-1570.jpg : 24.7KB】

【CS-1820.jpg : 40.9KB】
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