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先日「軸力」って言葉を初めて知りました.今,流行の
電気自動車だかの展示会に行ったら,軸力計とか軸力センサとか
が展示されていて「???わけわからん」でした.
トルクの方言かなぁ…と思ったら,全然違う.(^^;
軸力とは,ねじなどを使って二つのものを締結するときの
締結力をいうようです.
そして,摩擦力と軸力は「反比例」するというのが,
またビックリ!
素人考えだと摩擦力が高いほど締結力が高い,つまり軸力が
高いと考えがちでしょう?
ところで熟練工は,トルクレンチなどを使って規定トルクで
ボルトを締め付けなければならないときに,スーっと一定の速度で
トルクレンチを回し,2度締めはしないそうです.
ここにヒントがありました.工具の持ち方が悪くて,
ボルトを締め付ける途中で持ち替えたりすると,ボルトは
最大静止摩擦力で停止してしまいます.そのボルトを
再び締め付けようとすると最大静止摩擦力を越える力を
加えなければならず,するとたとえ規定トルクに達して
いなくとも,増し締め時にはトルクレンチがカチンと反応
してしまうわけです.
さて,もし摩擦力が少なければ,締め付けでも,増し締めでも
より強くボルトを締めこむことができるわけで,つまり
より高い軸力を発生できるわけです.
すなわち摩擦力が少なければ軸力が高まるわけです.
ネジ溝にグリースを塗ると緩みやすくなるような
気がしますが,摩擦力を下げて軸力を上げる効果は
期待できるのですね.
大きなボルトでなくても,小さな六角ねじでも,
熟練工はスーっと一定の速度で締めこむそうで,
つまり六角レンチの使い方を見れば,そいつの
技量がわかるそうです.
参考:
小川メンテナンスノート
http://blogs.yahoo.co.jp/qghbb333/20968573.html
参考文献:
セミコン見ル野のシブすぎ技術に男泣き!
http://rikunabi-next.yahoo.co.jp/tech/docs/ct_s03600.jsp?p=000918

【shibusugi.jpg : 14.9KB】
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