CB750Fの掲示板III
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リヤブレーキOHの時期 marry 13/6/2(日) 1:50 [添付][添付]

リアキャリパーのOH marry 13/8/15(木) 0:36 [添付][添付][添付]
リアキャリパーのOH(つづき) marry 13/8/15(木) 1:20 [添付][添付][添付][添付]
:リアキャリパーのOH(エア抜き編) marry 13/8/15(木) 9:43 [添付][添付]

リアキャリパーのOH
 marry  - 13/8/15(木) 0:36 -

引用なし
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[添付]〜添付ファイル〜
・名前 : jackup-left-swingarm.jpg
・サイズ : 89.3KB

[添付]〜添付ファイル〜
・名前 : remove-piston-from-cariper.jpg
・サイズ : 51.6KB

[添付]〜添付ファイル〜
・名前 : pistonseal-damaged.jpg
・サイズ : 42.7KB
    リアキャリパーのOHは,私にとって2回目です.前回は2007年7月.
http://www.cb750f.org/repair.htm#REARBRAKE-OH

 今回は2回目につき不安はありませんでしたが,結果から言うと
波瀾万丈でした〜(^^)

 まずはキャリパーを外します.リアキャリパーを外すには,
純正サービスマニュアルだと「リアアクスルを外せ」と書いてあります.
たかだかリアキャリパーを外すのに後輪シャフトを外すのは,
いくらなんでも大げさすぎでしょう.
 で,リアアクスルを外さない方式でいきます.

 リアキャリパーを外すとき,実は右サスペンションが邪魔して
外せないのです.そこで右サスペンションを外すのですが,
単にサスペンション下端のボルトを緩める方法は望ましく
ありません.右サスペンションには後輪軸重の半分がかかって
いますから,単にサスペンション下端のボルトを緩めようと
しても,荷重がかかっていてボルトが軽く回らないのです.
無理に回せばねじ山が傷んでしまいます.
 そこでジャッキを使ってスイングアームを少しだけもちあげて
やると,荷重が減ってねじが簡単に回せます.
 1枚目の写真ではスイングアームの左側を持ち上げていますが,
よく考えると右側を持ち上げるべきですね.でもスイングアームは
左右対称の構造なので,これでもうまくいきました.

 キャリパーのピストンは前回と同様にエアコンプレッサからの高圧空気を
使って取り出すのが簡単でした.過去の経験から,次のように
作業しました.2枚目の写真が作業中のようすです.

(1)キャリパーのピストンが外れても飛び出さないようにシャコ万力を
ストッパーにする.
(2)作業は45リッターのゴミ袋内で行う.
 こうしておくと,万一ブレーキフルードが飛散しても,ゴミ袋内で
とどまります.万一,ピストンが飛び出して発射してもゴミ袋内に
とどまります.
(3)高圧エアは,キャリパーの入力穴に少しずつ吹き込みますが,
このとき穴にウェスをかぶせておき,エアガンの先をウェス1枚を
隔てて入力するようにします.こうしておくとブレーキフルードの
飛散を防げます.

 さて,コンプレッサは5kg/cm2ぐらいにセットし,
エアガンでシュコシュコと少しずつエアを送ると,ピストンが飛び出して
来ます.そこでピストンが外れないギリギリまでシャコ万力を緩めて
ピストンを取り出します.ギリギリまで飛び出せば,後は素手で
ピストンをはずせます.

 ピストンを外してみてビックリ.二つのうち一方からは,
ピストンシールの断片がでてきました.
 ピストンシールを外してみると,写真3のように一部が欠けています.
なんでこんな事態になったのか?(つづく)

添付画像
【jackup-left-swingarm.jpg : 89.3KB】

添付画像
【remove-piston-from-cariper.jpg : 51.6KB】

添付画像
【pistonseal-damaged.jpg : 42.7KB】

リアキャリパーのOH(つづき)
 marry  - 13/8/15(木) 1:20 -

引用なし
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[添付]〜添付ファイル〜
・名前 : pistonseal-damaged(2).jpg
・サイズ : 42.7KB

[添付]〜添付ファイル〜
・名前 : cariper-difficult2cleanup.jpg
・サイズ : 66.5KB

[添付]〜添付ファイル〜
・名前 : seal-lane-cleaningbit.jpg
・サイズ : 30.0KB

[添付]〜添付ファイル〜
・名前 : stuffed-matter.jpg
・サイズ : 64.2KB
    キャリパー内の付着物や固形物をこそぎ落とし,きれいにします.
 とくにピストンシールやダストシールの溝はマイナスドライバーの
先を使ってきれいに掃除したつもりでした.

 で,ピストンシールとダストシールをシリコーングリースをなじませてから
組み込み,ピストンをはめようとしました.
 通常なら手でピストンを押せば自然に入っていくのですが,どうにも
固い.なんべんやってもビクとも入っていかないので,しびれを切らして
シャコ万力でピストンを押し込みました.すると最初は抵抗がありましたが,
シャコ万を締め付けていくと,あるところでスムーズに入っていくように
なりました.やれやれ,一つのピストンは入りました.
 残る一つも同じ方法でシャコ万力を使って力づくで入れようとして
ふと妙な手応えがあったのです.このとき内部で起きていることを
想像すると…ピストンが入っていかないのは,ダストシールかピストンシールが
邪魔しているせいです.どうなっているかというと,ピストンがシールを噛み込んで入っていかないのでした,このときシャコ万力で無理にピストンを押し込むと…シールの一部が破断して…あれれ? これって今回,片方のピストンを
外したときに出てきたゴムの断片じゃね?

 1枚目の写真のようにピストンシールの一部が破断していました.
 さても,前回のフロントキャリパーOH時の記録には,
「今回は右前のキャリパー2個のうち1個が焼き付きをおこしてのですが,その1個はピストンが入りづらく,結局シャコ万力で途中まで入れました.」
なことが書いてあるし….(--)

 ということは,今シャコ万で無理に入れたピストンでシールが…あわてて
ピストンを外してみたら,ものの見事にピストンシールが破断していました.
もう片方も破断していました.ガ〜ん(*o*)

 ピストンシールの予備なんて持ってないよな…と思いつつも,
一縷の望みをかけて手持ち純正部品を探してみると,おぉ!前回初めて
挑戦しようとしたときに失敗に備えて余分に注文してあった部品が
でてきました!で,作業続行.

 なぜ,ピストンが入らないのか?
 シールを組み込む前はスムーズに入るのですが,シールを組み込むと,
手の力ではびくともしません.原因はシールが噛み込んでいるから
なんですよね,
 よく考えてみると,2枚目の写真のように,赤い楕円で囲んだ部分の
シール溝は死角になってしまい,肉眼でも見えないし,マイナスドライバーの
先でもアクセスできないのです.先のピストンシール噛み込み位置は,
まさにこの部分でした.
 この部分の溝を清掃しない限り,ピストンを入れることは不可能な
わけです.

 下記の記事によると専用ツール(ホットカインド製のピストン溝クリーンナップツール「溝トール」)があるようですね.
http://www.bikebros.co.jp/vb_img/maintenance/restore/guide/brake/img/02/step11.jpg
http://www.bikebros.co.jp/vb_img/maintenance/restore/guide/brake/img/02/step12.jpg

出典:キャリパーのそうじ編
http://www.bikebros.co.jp/vb/mainte/mparts/mp-06-02/

 でも,そんなツール持ってません.手持ちの工具を思い描きましたが,
代用品は思いつきません.
 で,写真3枚目の特殊ツールを自作しました.材料はパワー・トランジスタの放熱器です.厚さ2mmのアルミ板から切り出しました.
 これを使って固着物をこそぎ落としたのが4枚目の写真です.

 その後,ピストンシールとダストシールを組み付けてピストンを入れようと
したところ,さっきまでと打って変わって,指の力だけでスムーズに
入っていきました(^^) これが正常な状態なんですね.

添付画像
【pistonseal-damaged(2).jpg : 42.7KB】

添付画像
【cariper-difficult2cleanup.jpg : 66.5KB】

添付画像
【seal-lane-cleaningbit.jpg : 30.0KB】

添付画像
【stuffed-matter.jpg : 64.2KB】

:リアキャリパーのOH(エア抜き編)
 marry  - 13/8/15(木) 9:43 -

引用なし
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[添付]〜添付ファイル〜
・名前 : front-mastercyl-piston.jpg
・サイズ : 43.6KB

[添付]〜添付ファイル〜
・名前 : rear-brake-airbreed.jpg
・サイズ : 92.8KB
    なんとか無事にピストンシールとダストシールを組み付けて
ピストンを指だけで入れることができました.さすが日本の
部品品質ですね〜.正しく作業すれば無理なくピストンが入るんですね〜.(^^)

 さて,最終工程のエア抜きです.ところがここでも問題が発生しました.
いくらエア抜き作業をやっても当たりがでてこないのです.
 今回はマスターシリンダも分解したので,エアを大量に噛み込んで
いるからかも…と思いながら,なんどもフルードをリザーバータンクに
継ぎ足しながら作業したのです.とうとう500mlのフルード缶が
空っぽになってしまいました(--)
 MightyVACで吸引する方法を採用していたので,すぐに当たりがでる
はずだったのですが,こんな事態になろうとは,とほほ.バイク屋さんへ
頼もうかとも考えました.でも,リアブレーキが効かない状態で
走っていくのも危ないなぁ…なんて考えが浮かびました.

 なんで気泡がこんなにでてくるの? キャリパーのブリーダーバルブを閉じた状態でも,泡がプクプクでてきます.ひょっとしてブリーダーバルブのシートにゴミがはさまったか,バルブシートが変形したかと思って,フルードを抜いて確認するも異常なし.
 新品ブリーダーバルブの手持ちがあったので,念のために新品と交換してみたのですが,とても原因が解決したとは思えません.
 キャリパーの分解再組み立て作業が間違っていないことには自信があります.

 だとすると,マスターシリンダのOHキットの組み付けで失敗したか?と思い,
インターネットでマスターシリンダの構造とか,ラバーカップの向きを
調べてみて気づきました.
 この掲示板にかつて書き込んだフロントマスターシリンダOHのときの
写真にヒントがありました!
http://www.cb750f.org/x/bbs/c-board.cgi?cmd=one;no=361;id=CB750F2

 1枚目の写真はフロントマスターシリンダOHに組み付ける部品の正しい順番です.
 この写真は何度も見ていたのですが,私は何を勘違いしたのか,
左からB-A-C-Dの順番に組み付けていました.
 ちなみにBの名称はプライマリカップ,Dはセカンダリーカップというそうです.

 プライマリカップはキャリパー内のピストンへ圧力をかける,すなわちマスターシリンダの本来の用途のために使われる主役で,セカンダリーカップは
ブレーキフルードが漏れないようにするためのいわば脇役なのだそうです.
マスターシリンダーの構造
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1131882596

 私はてっきりセカンダリーカップが主役だとばかり勘違いしていて
そのリップの向きに気が取られていました.正しくはちっぽけな
部品Bが主役だったのですね〜.

 これに気づいたので再びマスターシリンダを分解し,正しい順番に
組み直しました.パーツリストの図解でも確認しました.

 で,再びキャリパー,マスターシリンダ,リザーバータンクを
組み付けてエア抜きをしました.今度もMightyVACで吸引です.
すると2回ほどフルードを継ぎ足したら,30秒も経たないうちに
当たりがでました!さすがエア抜きの王者MightyVAC!

今回の教訓:
(1)シール類は交換に失敗したときを考慮して余分に用意しておきたい.
(2)キャリパーにピストンを入れるのに指の力だけで,入っていかないときは
シール溝の汚れ除去が不十分である.
(3)マスターシリンダのピストンやラバーカップの組み付け順に注意せよ.

添付画像
【front-mastercyl-piston.jpg : 43.6KB】

添付画像
【rear-brake-airbreed.jpg : 92.8KB】

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