>(1)フィールド・コイル電流は何A流れていますか?
> CB750F(RC04)ならば「エンジン停止、灯火類すべてOFF、ギヤはニュートラル以外」の状態で、バッテリーから流れる電流は、フィールド・コイル電流だけです.実測で約3A流れるはずです。
> 電流値がこれより大幅に少ないなら、ローター・コイルか、ブラシの不良と考えられます。
> 電流値がこれより大幅に多いなら、どこかでショートするなどして、電流が異常に消費されています。
> カプラを外し、ローター・コイルの抵抗値を実測して約4Ωなら、ローター・コイルは正常でしょう。
ローター・コイルの抵抗値は,実はスリップリング端では約1.4Ωしかありませんでした.
しかし,通常はスリップリング端ではなく,カプラすなわちコネクタの電極で測ると思います.この場合,ブラシとスリップリングの接触抵抗も合成した値を測ることになります.
ところがこの合成値が曲者で大きく変化します.
たとえば,スリップリングをピカピカに磨いた直後は合成抵抗が約1.6Ωぐらいしかありません.つまりブラシとスリップリングの接触抵抗は0.1Ω×2と考えられます.
翌日に測ると,この合成抵抗が約2.9Ωぐらいに上昇していました.
ブラシの接触具合などで測定値が大きく変化するようです.
具体的には電流値は3〜7.5Aぐらいの範囲内になると思われます.
CB750F(RC04)やCBX400Fのサービスマニュアルにローター・コイルの正常な抵抗値の記載がないのは,上記のように測定値のばらつきが大きいからかもしれません.