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永久磁石式ジェネレータと電磁石式ジェネレータの比較
 marry  - 16/2/27(土) 15:50 -
 最近はCB1300SFなどの大排気量バイクも永久磁石式が主流のようですね.
 国産バイク用レギュレータではトップシェアだと思われる新電元工業のラインナップには,永久磁石に対応する製品がなくなってしまっていることに驚きました.

 永久磁石式は,1960〜1970年代の中排気量や大排気量バイクにも
使われていましたが,1980年代になると大電力を得やすく,制御もしやすい電磁石式が主流になったと思います.ところが最近は,永久磁石式に戻って要るんですね.

 その理由をあれこれ考えてみました.
 バイクメーカーの立場で考えると…:
 第一に部品点数削減によるコストダウンでしょうか.永久磁石式ならスリップリング,ブラシ,フィールド・コイルが不要です.
 第二にかつては困難だった大出力の永久磁石発電機が磁石技術の進歩で可能になったということでしょうか.とはいえ,乗用車やトラックなど,大出力用では今後も電磁石式でしょう.
 第三に,商品寿命の制御でしょうか.電磁石式はブラシなど消耗部品を交換すれば半永久的に使えてしまいます.これでは古いバイクが生き残ってしまい,新しいバイクが売れない.だから十数年で性能が劣化する永久磁石式でも問題がないと判断したのかなぁ.現在もカワサキのマッハ500SSや750SS(H2)を維持しているオーナーは,永久磁石の減磁に悩まされているようですね.

 バイクオーナーの立場で考えると…:
 バッテリー上がりでも押しがけが可能というのは便利かもしれません.
 しかし,永久磁石式のレギュレータは高回転時にジェネレータ出力を短絡するタイプだと数十W以上のエネルギー損失が生じます.また,エンジン出力をそれだけ無駄にしていますから,燃費も加速も悪化します.

 以下に一覧を作ってみました:

















項目永久磁石式電磁石式
●部品
フィールド・コイル不要必要
スリップ・リング不要必要
カーボン・ブラシ不要必要
ブラシ交換不要20万〜30万kmで交換
●使い勝手
バッテリー上がり時の押しがけ可能不可能
寿命十数年

(磁力が徐々に低下)
半永久的

(断線やレアショートしないかぎり半永久的;要ブラシ交換)
●特性
レギュレータによるエネルギー損失

(高回転時)
数W〜数十Wなし
レギュレータによるエネルギー損失

(低回転時)
なし数W〜数十W
大出力化困難

(強力永久磁石と大型コイルが必要)
可能

(コイルの大型化で可能)
●その他
採用例最近のバイク(ホンダCB1300SFなど),昔のバイク(カワサキ500SSなど),昔の乗用車,小排気量バイクなど.中型以上のバイク(CB750F(RC04),CBX400Fなど)

乗用車やトラックなど


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永久磁石式ジェネレータと電磁石式ジェネレータの比較 marry 16/2/27(土) 15:50

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