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なんとか無事にピストンシールとダストシールを組み付けて
ピストンを指だけで入れることができました.さすが日本の
部品品質ですね〜.正しく作業すれば無理なくピストンが入るんですね〜.(^^)
さて,最終工程のエア抜きです.ところがここでも問題が発生しました.
いくらエア抜き作業をやっても当たりがでてこないのです.
今回はマスターシリンダも分解したので,エアを大量に噛み込んで
いるからかも…と思いながら,なんどもフルードをリザーバータンクに
継ぎ足しながら作業したのです.とうとう500mlのフルード缶が
空っぽになってしまいました(--)
MightyVACで吸引する方法を採用していたので,すぐに当たりがでる
はずだったのですが,こんな事態になろうとは,とほほ.バイク屋さんへ
頼もうかとも考えました.でも,リアブレーキが効かない状態で
走っていくのも危ないなぁ…なんて考えが浮かびました.
なんで気泡がこんなにでてくるの? キャリパーのブリーダーバルブを閉じた状態でも,泡がプクプクでてきます.ひょっとしてブリーダーバルブのシートにゴミがはさまったか,バルブシートが変形したかと思って,フルードを抜いて確認するも異常なし.
新品ブリーダーバルブの手持ちがあったので,念のために新品と交換してみたのですが,とても原因が解決したとは思えません.
キャリパーの分解再組み立て作業が間違っていないことには自信があります.
だとすると,マスターシリンダのOHキットの組み付けで失敗したか?と思い,
インターネットでマスターシリンダの構造とか,ラバーカップの向きを
調べてみて気づきました.
この掲示板にかつて書き込んだフロントマスターシリンダOHのときの
写真にヒントがありました!
http://www.cb750f.org/x/bbs/c-board.cgi?cmd=one;no=361;id=CB750F2
1枚目の写真はフロントマスターシリンダOHに組み付ける部品の正しい順番です.
この写真は何度も見ていたのですが,私は何を勘違いしたのか,
左からB-A-C-Dの順番に組み付けていました.
ちなみにBの名称はプライマリカップ,Dはセカンダリーカップというそうです.
プライマリカップはキャリパー内のピストンへ圧力をかける,すなわちマスターシリンダの本来の用途のために使われる主役で,セカンダリーカップは
ブレーキフルードが漏れないようにするためのいわば脇役なのだそうです.
マスターシリンダーの構造
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1131882596
私はてっきりセカンダリーカップが主役だとばかり勘違いしていて
そのリップの向きに気が取られていました.正しくはちっぽけな
部品Bが主役だったのですね〜.
これに気づいたので再びマスターシリンダを分解し,正しい順番に
組み直しました.パーツリストの図解でも確認しました.
で,再びキャリパー,マスターシリンダ,リザーバータンクを
組み付けてエア抜きをしました.今度もMightyVACで吸引です.
すると2回ほどフルードを継ぎ足したら,30秒も経たないうちに
当たりがでました!さすがエア抜きの王者MightyVAC!
今回の教訓:
(1)シール類は交換に失敗したときを考慮して余分に用意しておきたい.
(2)キャリパーにピストンを入れるのに指の力だけで,入っていかないときは
シール溝の汚れ除去が不十分である.
(3)マスターシリンダのピストンやラバーカップの組み付け順に注意せよ.

【front-mastercyl-piston.jpg : 43.6KB】

【rear-brake-airbreed.jpg : 92.8KB】
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