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今回のリヤブレーキOHは顕著な成果がありました.
なんといってもマスターシリンダ内で詰まっていた
リターンポートを復活させたのが大きいようです.
リヤブレーキは引きずりが解消し,軽く回ります.たぶん
これが新車の状態でしょう.
では,どのぐらい軽く回るのか? 動画じゃ違いがわかりにくいです.
客観的に測定値を示し,今後のために残しておきたいと考えた結果,
最大静止トルクを測定することにしました.
ここでいう「最大静止トルク」とは,車輪が回転する方向に力Fを加え,
タイヤが回転し始めるときのFです.この用語が工学的に正しいかどうかは
わかりません…(^^; いわゆる最大静止摩擦力に相当するものと思ってください.
1枚目の写真のようにディジタル吊りはかりでタイヤが回転しはじめる
ときの力F[kg]を測ります.
2枚目の写真がひもかけ位置です.後軸中心から約19cmの位置です.
ひもかけしたコムスターの位置が垂下位置になるようタイヤを
合わせておいてから,吊りばかりで地面と平行つまり水平方向へ
力を加えます.
ディジタル吊りはかりは,10kgまで0.005kg(5g)分解能,
50kgまで0.01kg(10g)分解能のものをAmazonで1,500円にて買いました.
Weiheng最新型2012年モデル:
http://www.amazon.co.jp/dp/B00AFPP4DI
青色バックライト表示,温度計付き.
フィッシング用みたいですが,試しにあれこれ測ってみて,
10kgまで(5g分解能)のレンジでは±5gぐらいで測れるので
正確さは十分だと思います.
さて,測定結果です.
キャリパー無しの場合:
5回の測定結果(505,535,450,450,550g)の平均から,
498gです.トルク換算で約0.095kg/mです.
ニュートラルとはいえ,チェーンを駆動しているので
前輪のように軽くシャーとは回りませんが,十分な軽さです.
キャリパー付きの場合:
5回の測定結果(605,650,575,645,605g)の平均から,
616gです.少し力が増えますが,キャリパー無しと大差ありません.
わずか0.616kgで回ります.トルク換算で0.12kg/m.トルク比1.26です.
つまりキャリパーなしの状態に対して,キャリパー付きでも
わずか1.26倍のトルクで回ります.すばらしい!(^o^)

【rear-brake-holdtorque-01.jpg : 111.0KB】

【rear-brake-holdtorque-02.jpg : 58.1KB】
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