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リアキャリパーのOHは,私にとって2回目です.前回は2007年7月.
http://www.cb750f.org/repair.htm#REARBRAKE-OH
今回は2回目につき不安はありませんでしたが,結果から言うと
波瀾万丈でした〜(^^)
まずはキャリパーを外します.リアキャリパーを外すには,
純正サービスマニュアルだと「リアアクスルを外せ」と書いてあります.
たかだかリアキャリパーを外すのに後輪シャフトを外すのは,
いくらなんでも大げさすぎでしょう.
で,リアアクスルを外さない方式でいきます.
リアキャリパーを外すとき,実は右サスペンションが邪魔して
外せないのです.そこで右サスペンションを外すのですが,
単にサスペンション下端のボルトを緩める方法は望ましく
ありません.右サスペンションには後輪軸重の半分がかかって
いますから,単にサスペンション下端のボルトを緩めようと
しても,荷重がかかっていてボルトが軽く回らないのです.
無理に回せばねじ山が傷んでしまいます.
そこでジャッキを使ってスイングアームを少しだけもちあげて
やると,荷重が減ってねじが簡単に回せます.
1枚目の写真ではスイングアームの左側を持ち上げていますが,
よく考えると右側を持ち上げるべきですね.でもスイングアームは
左右対称の構造なので,これでもうまくいきました.
キャリパーのピストンは前回と同様にエアコンプレッサからの高圧空気を
使って取り出すのが簡単でした.過去の経験から,次のように
作業しました.2枚目の写真が作業中のようすです.
(1)キャリパーのピストンが外れても飛び出さないようにシャコ万力を
ストッパーにする.
(2)作業は45リッターのゴミ袋内で行う.
こうしておくと,万一ブレーキフルードが飛散しても,ゴミ袋内で
とどまります.万一,ピストンが飛び出して発射してもゴミ袋内に
とどまります.
(3)高圧エアは,キャリパーの入力穴に少しずつ吹き込みますが,
このとき穴にウェスをかぶせておき,エアガンの先をウェス1枚を
隔てて入力するようにします.こうしておくとブレーキフルードの
飛散を防げます.
さて,コンプレッサは5kg/cm2ぐらいにセットし,
エアガンでシュコシュコと少しずつエアを送ると,ピストンが飛び出して
来ます.そこでピストンが外れないギリギリまでシャコ万力を緩めて
ピストンを取り出します.ギリギリまで飛び出せば,後は素手で
ピストンをはずせます.
ピストンを外してみてビックリ.二つのうち一方からは,
ピストンシールの断片がでてきました.
ピストンシールを外してみると,写真3のように一部が欠けています.
なんでこんな事態になったのか?(つづく)

【jackup-left-swingarm.jpg : 89.3KB】

【remove-piston-from-cariper.jpg : 51.6KB】

【pistonseal-damaged.jpg : 42.7KB】
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